コンテイジョン　感・染・実・態

連日の世界のトップ・ニュースで取り上げられている『コロナ・ウィルス』の感染報道。ここに描かれているのは、決して映画の中の話ではない。貴方が住む身近な場所の出来事を描いている、リアルを越えた超リアル・パンデミック・パニックが、ここにある。
ストーリーは、ある街のある建物のあるエレベーター内。機械トラブルの為、故障し動かなくなったエレベーターに、偶然居合わせた７人の乗客はパニックに陥る。しかもその中の一人が、コロナ・ウィルスの保菌を疑われる人間がいた。彼らはさらなるパニックを引き起こす。登場人物が様々な人種であることが、ストーリーを入り組んだ状況にさせていく。その人物たちというのが、頑固な車椅子の退役軍人、プライドの高いマンション所有者夫婦、エレベーターの修理人、中国人看護婦、スマホ依存の女の子、そしてそのマンションの駐車場の管理人の７人。──価値観のまったく違う人物たちが、パニック状態の中で自らの正義を主張することで、事態は一層の恐怖を生んでいく。
〈閉じ込められパニック〉×〈パンデミック・パニック〉という、緊張感MAXのダブル・シチュエーション・パニックが合体した本作は、ロードアイランド国際映画祭で監督チョイス大賞、アルバカーキ・ミッドフィールド映画祭で最優秀作品賞、カナディアン映画祭で最優秀カナダ作品賞を受賞し、カナディアン・ダイバーシティ映画祭で最優秀作品賞、ゴールデンステイト映画祭で最優秀国際作品賞にそれぞれノミネートされた。